デザインシンキング(vs ロジカルシンキング)

ユーザーを理解し、彼らの生活に関心を持つことから最善の解決と共感(=>信頼)を生みだす仕事のやり方。

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【Step1:共感 Empathize】

【共感を得るには?】
彼ら(ユーザー達)が考え感じていることの手がかりを得ることで、共感のポイントを探る。

・観察する:発言と行動の間にある矛盾に注目する。
(「本当はこうしたいんですけど、でも…」)

・見て聞く:なぜそれをしているのか尋ねる。

・サンプル:お勧めではないかもしれないサンプルを提示してユーザーの反応を見る。

【共感から問題定義への移行は?】
ユーザーの写真を貼りマップを作り、問題定義・解読する。

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【Step2:問題定義 Define】

「正しい問題定義」が出来れば、デザインに一貫性をもたらし焦点の絞り込みが行える。

【どうやって問題定義するか?】
会話や観察時に印象に残ったものを基に、なぜそうなのかを掘り下げる。

ユーザーの言動や気持ちについて「なぜ?」と問いかけることで、
ユーザーだけでないより大きな文脈との関係性を見出す。

満たす必要がある限られたニーズを統合・選択する。
(※問題定義文は漠然・広範囲なものでなく、個別・具体的でなければならない)

【問題定義から創造への移行は?】
良く絞りこまれた明確な着眼点は、自然に私たちを創造段階へと導く。
トピックに対する「○○してはどうか?」のリストを作り、着眼点を探る。

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【Step3:創造 Ideate】

! ありきたりな解決策を一旦忘れ、イノベーションの可能性を広げるための創造を行う!

(※何が最もよい解決策なのかは、後のステップで行うユーザーとの「テストとフィードバック」によって明らかになるため、ここでは可能性のみを追求)

【創造からプロトタイプへの移行は?】
3つの投票基準を設定してみる、
(例えば「最も喜ばしいもの」「合理的な選択」「最も予期していなかったもの」など)。
最も多くの票を集めた2つか3つのアイデアをプロトタイプ段階へと進める。

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【Step4:プロトタイプ Prototype】

プロトタイプは、お互いが正しい道を早く選ぶ機会。
アイデアをユーザーにしっかり判断してもらうために「言葉や説明」でなく具体的なプロトタイプを作り、使う。

早い時期に少ないコストで出来るプロトタイプは、ユーザーとの直接的な会話を行い、投資する時間とお金が節約できる。
調査する変数・バリエーションを確認して問題をより小さな塊で分析できる。

【どうやってプロトタイプをつくるか?】
・各プロトタイプで何をテストしているのか把握するため、特定の質問+特定の答えで行う。

【プロトタイプからテストへの移行は?】
テストシナリオを計画・実行するため事前にシミュレーションを入念に行う。
毎回のシナリオのブラッシュアップが、より良いテスト=共感を生み出す。

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【Step5:テスト Test】

「テストは、ユーザーを再理解し、改めて共感を得る機会」
最後まで共感を深める行為を続けることが、次の新たな仕事へと繋がる。

あなたの潜在的解決策とユーザーのニーズがマッチすることを確認する。
ユーザーの実際の状況を捉えられる環境でテストのシナリオをつくる。

【どうやってテストするか?】
言うのではなく見せる:最初からすべてを説明せず、ユーザーがプロトタイプを自ら解説できるように仕向ける。

彼らがプロトタイプについて言ったことや彼らの質問を使って共感を深める。

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【最後に注意】

ユーザーの時間・コストの節約のため、不要、不必要な方向に何事も発散しないように、ユーザーの手綱を引くことはあなたの役目です。
他の誰のせいでもありません。
このことが最大のトラブル原因なので、どのステージでも肝に銘じておいてください。